頭痛
ひとくちに“頭痛”といっても、様々な痛みがあります。
頭のどこが痛いのか、どんな(ズキズキ、ずーっと重い、鼓動に合わせるような・・・)痛みなのか、 どんなときに、どのくらいの時間、楽になるのはどんな時、薬は効くのか、吐き気を伴うのか、物の見え方や聞こえ方にも影響があるのか、、、、
挙げればきりがないほど、頭痛は一人ひとり異なります。
中でも、注意したいのが、“突然の”頭痛です。
基本的に“突然”起こる病気は、体のどの部位であれ、血管にトラブルが起こっている事が多いです。
『なんだかずっと気になっていた痛みがずんずん強くなって・・・』では無く、○○をやっていた“瞬間”に生じた頭痛の場合は、必ず検査(CTやMRIなど)を行う必要があります。
もちろん、首や肩の筋肉などの問題から起こる頭痛などもあり、運動療法や生活習慣の改善で対応できる“怖くない”頭痛もあります。
まずはお気軽にご相談においでください。
めまい
めまいは、一生の間に誰もが経験する可能性のある症状です。
しかし、“めまい”という日本語も広い言葉で、英語で表現すると”vertigo “(くるくる回るめまい)もあれば、”dizziness” (ふらつく感じのめまい)、”faintness”(気を失いそうな感覚)など様々な状態を含んでいます。
多くは耳の奥のバランスを司る部位が不調となって起こるめまいですが、脳腫瘍や脳の血流、炎症などが原因となるめまいもあります。
『原因がわからない、不安である』という心理的状態がめまいをさらに悪くすることもありますので、きちんとした診断をつけることが大切と考えています。
物忘れ
人は物を忘れていく生き物です。
それも年齢とともに記憶力の低下は進んでいってしまいます。(走る速さも、物を持ち上げる力も、年齢とともに衰えていってしまいますが・・・)
ただ、“病的な”物忘れ、たとえば“電話を受けたことすら覚えていない”とか“食事をしたこと(食事の内容では無くて)すら覚えていない”といった場合は病気が潜んでいることもあります。
物忘れを起こす疾患は、アルツハイマー型認知症や前頭側頭葉型認知症、レビー小体型認知症などが有名ですが、その他にも手術で治すことのできる認知症(脳腫瘍、水頭症、慢性硬膜下血腫、、、)などもあります。
抑うつ状態で覚える能力が低下することもあります。
いずれにしても、病態によって、そのまま受け入れていくべき物忘れなのか、治療が必要なものなのかが大きく分かれる症状です。
最近では、MRIを用いて簡易的に脳萎縮の程度などを判定する方法(VS-RAD)もありますので、どうぞ、ご相談においでください。
しびれ
“しびれ”にもいろいろな状態が含まれています。
感覚が違って感じる(ジンジンするなど)、感覚が失われる(さわってもわからない)、うまく動かせない(こちらは麻痺となります)などがあります。
この“しびれ”も末梢神経の障害や、血流の障害、脊髄や脳が原因となるもの、糖尿病などの全身的な疾患が原因となるもの、、、など様々な疾患が考えられます。
当院では、診断をつけるとともに、脳、脊髄、末梢神経由来(とくに手根管症候群)などについては投薬・手術などの治療を行っております。
麻痺
麻痺とは手や足、顔、口などの動きが悪くなる状態です。
筋肉のトラブルや、末梢神経、脊髄などが原因のこともありますが、やはり脳が原因の可能性が非常に高く、また発症から治療までの時間によって、使用できる薬剤にも差があり、できるだけ早く受診していただきたい症状です。